少し前の話になるが先日、久しぶりにDJイベントを主催した。今回は盟友うにたろさん(@unitaro_yk)との共同開催でやらせていただいたのだが結論から言えばイベントは大成功、と言っても過言ではない内容となり終了後も大変満足しており、良い経験になったなという気持ちでいっぱいである。
今回DJイベントを主催した理由
単純にアニクラを開いてDJをしたかったから、というとかなり語弊があるかもしれないが、現実はそんな感じで仕事などでなかなかいろんなイベントに顔を出すことが出来ないためオファーもいただく機会もそこまで無く「じゃあ俺らでやるか!!!」とかそんな感じだったかと思う。飲み屋でなんとなくのノリで。
客全員がDJなのは悪か?
話は少し逸れるが、このご時世DJイベントは毎週様々開かれており、オファーが欲しいDJさんもたくさんいて些か飽和状態のように感じられることがある。最近ではTwitter(現X)で話題になった「客が全員DJ」という話。これについて少し考えを述べていきたい。
確かにクラブイベントとしては客が全員DJというのは嘆かわしいかもしれないが、昨今のイベント、もしくは数年前位のイベントなんかから元々そうだったのではないだろうか?もちろん今から数十年前、ネットDJやPCDJで誰でもDJとして活動できなかった時はそうではなかっただろうが(イベントに客として顔を出しMIXCDを配る等して顔を売るとかあった)今は誰でも簡単にDJが出来てしまうからここに文句を入れるのは少し野暮な気がする。DDJ-FLX4を買って曲を繋げればあなたもDJなわけで。そして簡単にDJとして世界に発信できてしまう時代なわけで。
自分がクラブ行き出したきっかけも友人のDJを聴き、そこから自分でもPCDJを触りだしてDJをやるようになりクラブに触れることができたわけなので、この流れは今後も無くならず文化を広める手段になり続けるかと思う。
そして、そもそもDJが多くなれば必然と誰が上手くて凄いDJかがわかるようになり、そのDJが上に伸びていくだけで、特に何かしらの問題があるのか?という内容に思える。客が全員DJでも集客が無く赤字になるイベントよりはよっぽどイベントとして成功しているのだから。そこから増える縁もあるだろうし。
ただ、身内DJで客も固めて新規DJ、新規客が入れなくなるのは駄目なのかなと思う。そこはゲストDJとかを呼んでDJもお客も循環し続け新鮮な空気をフロアに届けるのがプラスのような気もする。古のイベントとかは別としてだが。
現状毎週なんかしらのイベントが開催されているが客がDJ、それもいいのではというのが自分の考えだ。DJは楽しいしお客が来れば店は酒が飛んで経済が回る、喜ばしいことだと思う。
コミュニケーションとしてのアニクラ
話は戻り、今回自分が開催したのはアニクラなのだが、昨今様々なクラブやバーでお安めにレンタルさせていただける状況なので大変助かった。今回開催させていただいたお店で言えば軽い飲み代みたいな金額でひとつイベントを打ててしまうというのは非常にありがたい限りであった。
そんななか今回自分がイベントとしてこういう感じがいいのでは?と思ったのが「音楽好き達による長めの飲み会のようなコミュニケーション機会としてのアニクラ」というスタンスだ。共催者はどう思っているかはわからない。すまん、うにたろさん。
理由としては、イベントとしてDJでオファーさせていただくと時間の都合が付きやすく一緒に飲みやすかったり、フロアも専用のを借りるため居酒屋のような気遣いも必要なく、またそこに面識のある方や新規の方をお客として呼んで楽曲などについて話し合えるならかなりいい感じのイベント兼飲み会が出来るのでは?と思ったからだ。これが例えば好きな音楽を聴いてるTwitterのフォロワーでじゃあ飲みに行こうぜ!!!とかだと意外とハードルが高く、出来ても1,2人と数時間飲むのが関の山かなと思う。
今回は私サイド、うにたろさんサイドでお呼びしたDJさんの特性がお互いの趣向などもあり、かなり違ったわけだがそれが非常に良いケミストリーを起こしていたのではないかと思う(私が勝手に思っているだけかもしれないが)。今回聞きたいDJとして私が呼んだ方々はアニクラ熟練のDJさん。自分がアニクラに初めて入りたての頃聴いたDJさんで感銘を受けた方をオファーさせていただいた。これは計算外なのだがうにたろさんに呼んでいただいたDJさん達とのタイムテーブルのマリアージュが上手く行き過ぎていてDJさんも主催もお客もバッコリ盛り上がっていたのが素晴らしかった。 結果、初めましての方やイツメンの方、総じて楽曲やDJのプレイについて全員で盛り上がることの出来る素晴らしいイベントになった。感謝しか無い。
もちろん利益と集客を重点に置いたアニクラ、というのも正解だがこういった自分の周りに良い人を広げるコミュニケーション機会としてのアニクラも素晴らしいのではと思った次第であった。
また機会があれば第二回を開催し、音楽の輪を広めみんなで楽しむことの出来る場を創造していきたいなと思っている。やっていきましょう。